本気で春闘がんばる春闘 みんなの力で
    
  左から、青山さん、松本さん、高柳さん、広瀬さん

 人で不足が日常化に

松本 あけまして、おめでとうございます。本日は、「13春闘にむけて大いに語ろう」ということで、お集まり頂きました。公務・民間・地域それぞれの立場から宜しくお願い致します。
青山・高柳・広瀬 おめでとうございます。よろしくお願いします。
松本 早速ですが、この不況で、職場・地域は大変です。状況はどうですか?
青山 そうですね。職場は、本当に忙しくなっています。慢性的な人手不足がずっと、続いています。要求討議の時間も取れない。仲間が集まりづらい状況です。また、看護師・医師以外のところには、非正規がいっぱい入ってきていて、チーム医療がやりづらくなっています。
松本 公務の職場も、非正規が増えていると聞きますが、いかがですか?
高柳 公務も同じで、人手不足です。都庁では、定数削減も行くところまでいったという感じです。定数で言うと13年半で、43%減の2万2千人になっています。その分、非正規や委託で補っています。仕事量の多さと成績主義の徹底で、チームワークで住民サービスを提供するというのが、困難になっています。メンタルも増えています。その上、公務員バッシングで、やりがいもなくしています。
松本 震災の時、東京都は人手が足りなくて、人を送るに送れない実態があったということですが…。
高柳 出したら、そこに補充がありませんから。公務が行なうサービスはマンパワーが基本です。しかし、定数は「何もないことを前提」にギリギリの数になっています。でも、労働組合として、ボランティア派遣活動を取り組み、8月末までに延べ333人1145泊に及ぶ支援を行ないました。ボランティアに応募するために労組加盟した方もありました。現実的に、東京で何かあったら、本当に大変だと思います。
松本 民間・公務の大変な実態の中で、地域ではどんな変化がありますか?
広瀬 地域は、いろんな産業があり、公務・民間が入り混じっている、そういう組織なので、一概には言えないと思うのですが、民間で困っているのは、板橋では、製造業の海外移転と、中小企業の倒産・廃業です。区労連としては、全体をどう掌握をするのかということがいつも課題です。後のテーマにもありますが、地域で春闘をどう取り組むのかということです。地域労連には賃金闘争はない。では、何をするか。労働組合の社会的影響力をどう広げるかだと思います。知名度を上げるために、商店街とタイアップしての商品券づくりの取り組みなどで、つながりを作っています。宣伝費にお金を使おうと考えています。
松本 海外移転。倒産・廃業だと何百人という影響を受けるでしょ。
広瀬 はい。少し落ち着きましたけど大変です。企業も身勝手ですよね。どんどん移転していき、こちらの雇用は守らない。どうしてくれるんだという感じです。

  最低賃金と公契約闘争を

松本 そのような中での春闘、賃金要求闘争は、どうなりますか?
高柳 公務では、公務に関連する職場の労働者の闘いや特別区の退職手当削減の闘いが本格化します。国民・都民に公務の賃金闘争は、本当に見えにくい。人事院勧告で決まっていきますが、今はその勧告も、政府が一方的に削減案を出して決めていく。メチャクチャですよね。労働基本権が本当に必要です。春闘期は、今年から五年雇い止めが本格的に出てきます。5年経過したら雇用継続をしないと都が打ち出しその5年目を迎えます。その取り組みに全力をあげます。
松本 民間はどうですか。
青山 本当に公務員バッシングって、ひとごとではありません。医療の公務職場もそのまま実施されます。公務員準拠というところは、マイナス勧告でさがる。独法で、公務員の身分がないところは、賃金闘争をしていくとなってきています。医療全体でみると定期昇給のみ、ベースアップがない。さらにそれを一時金で減額される。医労連の調査では、10年間で30万円くらい年収減です。今年は、「まともに暮らせる賃金」を追求して、賃金闘争をしっかりやろうと考えています。ただでさえ、医師を除く所定内賃金は、他産業と比べると一万二千円低い。介護では、なんと6万7千円も低い状況です。
松本 地域の職場ではどんな様子ですか?

広瀬 公務・民間の悪い影響が中小零細企業に出ています。中小は定期昇給がないので、ベアの闘いをするしかないのですが、そんなところでも賃上げ要求をしないです。だからと言って現状で満足しているわけではない。公務の賃下げ、民間大企業の賃金要求自粛の影響です。いつまで、善人者でいるんだといいたいです。「会社がつぶれたらどうする」パイの理論そのものですよ。そこを理論的に突破しないと今年はダメだと思います。公務と民間が、どう手を結ぶかということだと思います。地域での賃金闘争といえば最賃と公契約です。賃金の底上げにつながっていく闘争を、公務も民間も一緒にやることです。


  非正規の待遇改善を

 松本 厳しい闘いの中ですが、せめて要求提出をということをみんなの力で実現して行きたいですね。13春闘にむけて、どんな論議を始めていますか。
青山 13春闘は、これまでにも増して、要求作りが肝だろうと思っています。労働組合の基本、要求に団結することを追求していきたいです。そして、医療産別闘争です。個々の経営だけでは、どうにもなんない局面も多いで。また、究極的には、先程広瀬さんおっしゃっていた通り、最賃闘争です。診療報酬は全国一律なのに、東京と地方では、看護師の初任給に2〜3万開きがある所もあります。地域の相場や地域最賃があり、なかなかあげられない実態もあります。そういう点で、非正規の賃上げ・底上げも考えて、最賃の引き上げを本気になって取り組むことが、自分たちの闘争を前進させるカギにもなると思っています。この議論をそれぞれの職場でしたいと考えています。
松本 民間の賃金を後押ししない限り、公務の賃金は上がらない訳ですから、民間との共同というところでは、どうでしょうか。
高柳 「国民春闘」を闘うという立場で、住民と手を結んで、闘う方向です。公務公共労働者は日常の仕事を通じて住民生活を向上させる役割をしています。その仕事に誇りをもっています。それは、関連労働者・非正規の仲間も一緒です。東京自治労連では、「誇りと怒りの大運動」を取り組んで三年になります。仕事に誇りを持ち、待遇に怒り、非正規労働者の労働条件の改善を目指す取り組み。大きく前進させたいと思っています。
松本 地域としてはどうでしょう。
広瀬 考えていますが、なかなか難しいです。言えることは、外に出るということです。春闘方針にもありますように、目に耳に、五感に訴える活動を重視したいです。今までは、宣伝カーやハンドマイク、商店街訪問などしています。今年は、一歩進めて、楽しく何かやりたいですね。
松本 単産にしても、地域にしても住民と遊離したものは、自分たちの要求自体闘えないということですね。非正規の方が非常に増えています。この問題についてはいかがですか?
青山 大きな問題です。国家資格を持った人が多いので、職種間の格差もあり、そこに正規・非正規が出てきて、格差が広がるとチーム医療としてうまくいかない。ですから、そこの引き上げが大切です。春闘でも、非正規を正規に引き上げなさいということはやりますけど、非正規を雇ったら高いというものを作っていかない限り、難しい問題だと思います。
松本 まず、均等待遇でしょうかね。
青山 同じように常勤並みの時間働いていても、常勤雇用と二倍と賃金格差がありますから。その差を埋めるための手立て。最賃の底上げや均等待遇が急がれます。質の良い医療のためにも必要です。入れ替わりの激しい職場は技術が蓄積しませんから。
松本 地域でも、非正規の方の労働相談が多いと思いますがいかがですか?
広瀬 非正規の相談が大半です。ほとんど解雇です。参加組合と協力して解決しています。今後は、誰でも入れる個人加盟労組を立ち上げる必要性を感じているところです。


 組合の役割大きく

松本 今後、個人加盟組合の役割が大きくなっていきますね。最後に、皆さんの方から何かありますか。
青山 はい。医師・看護師・介護職員の大幅増員を求める署名にご協力ありがとうございました。看護師が実態を訴え、様々な会話から、元気をもらいました。夜勤規制など共通の課題も見え、今後の取り組みに活かしていきます。
広瀬 北部では、ゾーン設定されている総行動を2月23日土曜日に集中させようと議論しています。北部全体で日中行動を取り組み、全部の地域で三ケタ以上の参加をと思っています。
松本 いいですね。
広瀬 元気が出る行動にしたいです。自分が行って仲間がいる。これで春闘のスタートを切りたいです。
松本 3月1日に一斉全駅頭宣伝を提起していますが、地域で全駅というのはどうでしょう。
広瀬 板橋だけで21駅あります。なかなか大変です。今後の議論というところです。板橋では、ブロックがあるので必ず4つは出来ますが…。
松本 全部の駅を目標に複数駅としています。地域の宣伝に単産がかむというのは、どうですか?
青山 都内に点在していますから、各組織が地域労連に結集してやりましょうという方針を徹底していくことですかね。
広瀬 地域労連の方から声をかけないと、なかなか難しい問題ですね。単産と地域の共同が必要です。
青山 日程とか入っていかないですからね。
高柳 地域で春闘をというのは位置づけています。国民的な課題を中心に、宣伝が必要ですね。
青山 最賃もそうですが、消費税増税、それとセットになった社会保障の改悪が具体的に進められる年です。ここに対しての社会保障闘争も、訴えていくことが重要だと思います。消費税は、ベースアップもふきとばしますから。憲法・原発・TPP国民的な運動が高揚しています。この運動を労働組合を中心に、前に進めたい。根はあるとおもいますよ。やっぱり生活は年々大変になっていますから、それにこたえられる労働運動、労働組合が求められているかなと思います。
全員 そうですね。

松本 今日の集まって頂いたみなさん先頭に頑張りましょう。本日は、ありがとうございました。