5月17日〜18日の両日、港区の「芝弥生会館」において、東京労働相談・オルグ学習交流会が開催されました。この学習交流会には、各単産や地域組織で日頃労働相談や組織オルグとして活動している組合員やこれから活動を始めようとしている組合員など50名が参加しました。

 5月17日〜18日 労働相談・オルグ学習交流会
      労働相談から組織づくりへ

笹山先生の講義を受ける参加者たち
芹沢先生
  学習交流会は、「非正規労働者が増大する中、労働相談、オルグの皆さんの活動は極めて重要であり、大いに学習、交流を図りたい」とする菅原均東京地評事務局次長の開会のあいさつに始まり、1日目には2つの講義が行われました。

 権利は行使してこそ意味がある
 第一講義は、「労働者の権利と労働法」と題する芹澤壽良高知短大名誉教授の講演が行われ、労働三権の意味、確立の歴史、日本の労働法の体系と問題点などについて解説されました。特に芹沢教授は「労働者の権利とは、長い闘いによって勝ち取られ、闘いによって守られるもの」であり、「労働者の権利の実体は、行使して闘う中にあり、この権利は行使されなければ意味がない」ことを強調されました。

 労働法の完全実施が組織を強化
 続いて行われた第二講義では、東京法律事務所の笹山尚人弁護士から「最近の労働法制の改定について」というテーマで講義が行われ、「改正パート労働法」や「労働契約法」などについて、豊富な実践例を引きながら、問題点と活用の仕方などを解説されました。

 笹山弁護士は「まずは職場で労働法の完全実施を目指すこと、そのことを通じて組織化を強化することが大切」と強調されました。

 労働相談と労働審判制度の活用
 翌2日目に行われた第三講義では、境繁樹JMIU西部ちいき支部書記長から「労働相談と労働審判制度の活用」と題する講義が行われました。境さんは、労働審判制度導入後の統計を使い、八割の事件が三ヶ月以内で終了し、同時に約八割が労働審判制度の中で解決をしている実態を報告しながら、短期間に一定の内容で解決できる制度であり、活用をしていくための労働審判手続き等について解りやすく講義されました。

 ひとりの要求からみんなの要求へ
 最後の第四講義は、全国一般東京の梶哲宏副委員長から「労働相談からの組織作り」と題する講義が行われ、長年のオルグとしての経験を踏まえた労働相談を受けてから組織を立ち上げるための勘所を講義していただきました。
 梶さんは「相談者の要求から職場のみんなの要求発展できるかどうかとの視点が大事」であり、よく調査し、複数で対応していくことが大切であることを強調されました。
 今回の学習交流会は、東京地評としても初めての取り組みでしたが、参加者からは専門的な学習を深められたことや相談員やオルグ間の交流ができたことなど好評であり、貴重な取り組みとなりました。

地域最低賃金(時給)
 
  地域別最低賃金(時給)   
東京
739
福岡
663
神奈川
736
石川・和歌山
662
大阪
731
福井
659
愛知
714
岡山
658
千葉
706
新潟・山口
657
埼玉
702
北海道
654
京都
700
香川
640
静岡・兵庫
697
宮城
639
三重
689
福島
629
岐阜
685
徳島
625
滋賀
677
愛媛
623
栃木
671
高知
622
長野・広島
669
鳥取・島根
621
奈良
667
熊本・大分・山形
620
富山
666
青森・岩手・佐賀
長崎・宮崎・鹿児島
619
茨城・山梨
665
   
群馬
664
秋田・沖縄
618
      全国平均 687円