■第181回 2019/11/15

   オルグの現場から 147
  学生アルバイトの解決とその後

◆山田さん(仮名)はアルバイトをしながら文京区内の有名私立大学で学んでいる勤労学生。大学構内の掲示板にあった「半年勤務の学内アルバイト募集」の張り紙を見て早速応募。二部・夜間の授業に差しさわりのない時間帯で働くことができる、週3日勤務は他のサークル活動にも支障がないことを確認し、大学の担当者と面接後に採用が確定した。大学の職員が提示した2通の「長期アルバイト雇用契約書」に記名捺印したが、職員が言うがまま2通とも手渡してしまった。◆最初のひと月は約束通りのシフトで勤務するも、翌月は週1日の勤務に変更され、苦情を言っても受け入れられず。さらに翌々月からは大学内の人事異動との絡みもあり「アルバイトの解雇通知」を言い渡され了承してしまった。◆アルバイト収入が途絶えることになって友人に相談。その友人を通じて文京区労協・CU東京文京支部に相談に来た。「在学中の学生」という立場も考慮し、即労働組合に加入して団体交渉や労働基準監督署を通じて解決する方法を取らず、都労働相談情報センターにも協力してもらった。◆結果、解雇通知を撤回させ、当初の約束通りのシフト勤務をさせること、働けなかった分は改めて勤務日を増やすことを確約させた。また、雇用契約書も本人に1通手渡すことができた。山田さんはこれを機にCU東京に加入。その後、友人も誘い学生組合員は4名までに。山田さんは自分たちの経験を活かすために「わかもの食堂(なんでも相談会)」を開催。そこで「労働契約書・雇用契約書」の重要性や困ったときの駆け込み寺としての労働組合の役割などを語った。伊藤弘(文京区労協・CU文京支部ボランティア労働相談員)

すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)
部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)