■第146回 2016/8/15

   オルグの現場から 113
    当該の頑張りも結果を左右

 Mさん(六五歳、男性)は、区内の大学の警備業務を請け負っている会社で、警備員として働いてきました。「会社から来月定年になるので辞めるように言われた。自分より年上の人が再雇用等で働いているので、引き続き働きたいと会社に伝えたものの、受け入れてもらえない」と相談に来られました。◆さっそく、団体交渉を行いました。会社側からは副社長、部長、課長等五人が出席。組合側は委員長以下五人が参加しました。Mさん本人が初めて見る就業規則でも、再雇用制度が明記されていました。二〇時から翌朝七時までの業務で、休憩時間二時間も、実際は拘束時間だったこと、就業規則や雇用契約書が守られていない点等の改善を要求しながら、再雇用を求めました。◆二回目の団交で、会社は再雇用を行わないのは、Mさんの素行が悪かったからと文書で回答しました。その内容が全くでたらめだったので、Mさんが血相を変えて抗議。交渉団も激昂して文書の撤回と副社長の謝罪を要求しました。結局副社長が謝罪した上、「この場で文書を破棄します」と回答して収まりました。◆雇用保険を二年間遡って支払い、退職金を是正して増額することになりましたが、再雇用の交渉は行き詰まりました。五回目からは実務者協議とし、六回目で金銭解決案がまとまりました。ところが、会社の決済がおりないと振り出しに。やむなく都労委に斡旋申請したところ、実務者協議で合意していた額で解決。Mさんは「勝ったんですね!」「勝ったんですね!」と何度も役員に確認していました。一一カ月の闘いでしたが、Mさん、頑張りました。(地域労組せたがや書記長 清水 健)

すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)
部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)