■第138回 2015/11/15

   オルグの現場から 105
     退職金未払い組合員以外も救済させる

 今年2月、菓子販売で全国展開している区内の会社を退職した元社員(実は元取締役)から「一年半過ぎても退職金が支払われない」と相談がありました。◆組合がなく、リストラにより全国で23人が退職。退職金は後で払うからと口約束されたが連絡なし。以前は勤続年数×10万円が出た。元社員に呼びかけ団交しつつ、8人に組合加入してもらった。◆組合も全員を組織するには時間がかかると判断、資金繰りが良い内にと合意をめざした。会社は当初、組合とはビラや宣伝カーで騒ぐ集団と思っていたらしいが、何回か団交をやるうち、「まともなんですねー」と。◆当初、2〜3年の分割払い、勤続年数×3万円との回答。最終的には一年の6回分割払い、勤続年数×6万円で合意した。確認書の項目に、組合員以外の元社員にも会社の責任で支払う事も入れさせた。後で会社に確認すると、合意した通り2〜3年の分割払い、勤続年数×6万円で通知したとのこと。◆組合員は7人で約一千万円。条件は違うが、組合員以外の未払いとなっている社員約15人に約二千万円が支払われることに。「組合はそこに働く全労働者の労働条件を視野に闘う必要がある」との昔の言葉を思い出し、努力した甲斐があった。◆残念なのは、退職前後からの労働相談が多いため、解決しても会社にいる労働者に影響を及ぼすことができず、組織化につながらないこと。今回の件、この会社は退職金支給条件にすることになった。◆この件でおまけがあり、冒頭の元取締役は団交で除外されていたが、個別折衝で一緒に解決すべきと会社を説得、一括で退職慰労金を支払わせ解決することができた。(CU東京品川支部書記長 佐藤盛雄)

すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)
部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)