■第135回 2015/07/15

   オルグの現場から 102
     フリーランスのトラブル解決

 「フリーランスのトラブルが解決できることをもっと知ってもらいたい」七月五日に開かれた出版ネッツ(出版関連産業で雇用ではない形で働いている人たちの組合。出版労連加盟)の定期大会で、Hさんは言いました。◆彼の仕事は執筆です。出版社の依頼で本の原稿をほぼ書き上げますが、突然「出版できない」。元組合員で当時は離れていましたが再加入します。Hさんと契約を交わしてないし、雇ってもいないから交渉はできない‐‐。理屈を言って渋っていた会社も、「早く解決した方がお互いのため」という組合の説得に応じ、交渉二回でスピード解決しました。業界内での出版労連の存在感のため、交渉を拒み続ける出版社は少なく、交渉すれば大半が解決します。◆撮影の仕事をしているSさんは、ある日、一度も仕事をしたことがないA社の弁護士から「破産したので債権届けを」という通知を受け、びっくり。彼女が撮影の仕事をしてきたB社は、連絡してもナシのつぶてです。頭の中を「?」マークが飛び交いますが、法テラスで相談し、B社に契約通りの撮影料支払いを求める本人訴訟を決断。提訴のその日に出版労連へ相談に来て、ネッツに加入しました。出版労連では顧問弁護士のアドバイスも得ながら、関係者から事情を聞いて陳述書を提出。傍聴にも行くなど支援し無事、和解で解決しました。◆「一人では心が折れていたかも」と振り返るSさんは、ネッツ定期大会後の懇親会で言いました。「私も相談員に加わって、困っている人のために、今度は自分が何かしたい」助けられた人が助ける人へ。相談は担い手が育つ場でもあります。(出版労連書記次長・北健一)

すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)
部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)