■第118回 2013/12/15

   オルグの現場から 85
     活用してください相談事例集を発刊します

 2014年2月28日、八王子労連労働相談センターの取り組みをまとめて出版します。労働相談センターの相談件数が4千件にあと一息、解決金総額1億円を目前に企画したものです。▼この企画は、私と尾林弁護士、二木前議長3人の共著。8分類された約30件の労働相談事例に弁護士のコメントを加えました。読んでもらえなければ意味がないので画家に挿絵を依頼し、写真やカットもふんだんに使いました。▼欲張った発想で、悩んでいる労働者が、本屋で手にしたとき、「そうだここに電話しよう」と全国60ヶ所の全労連労働相談ネットワークも紹介。相談途中で自死の道を選択した労働者に強いショックを受け、これ以上犠牲者を出してはならないとの思いからです。▼相談者への対応は、百人百様であっていいと思っていますが、労働者の救済や組織化に関わる方に本事例集から対応のノウハウをつかんでほしい、相談を受ける側のことも視野に入れて弁護士のコメントを重視しました。▼さて、発刊の意義を考えたとき、ブラック企業が先の参院選で最大の争点の一つになりました。この問題が、その後の政治情勢を変える力となり、「労働緒法制の遵守」「労働者の働かせ方」が企業評価に結びつく風潮が強まるなかで、企業相手にたたかって勝利した記録を発刊する意義は大きいし、大変タイムリーな企画だと勝手に評価しています。▼しかし、ブラック企業の摘発だけで、改善されるような政治状況ではありません。安倍内閣の暴走を止める確かな保証は、労働者と労働組合が、この局面を切り開くために前進し続けることです。そのための一助になればと気負っています。伊澤明(八王子労連労働相談情報センター所長)



すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)
部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)