■第116回 2013/10/15

   オルグの現場から 83
     平均年齢60歳超 労働者の反撃

▼60歳を超えた労働者が、16万円の賃金が9万円に、有給休暇も付与されず、健康診断もなくなった、これって不当ですよね!と労働相談センターを訪ねてきたのは、2010年2月のこと。八王子市にある107校の小中学校で土・日および平日の夜、施設管理に従事する労働者でした。▼労働条件の大幅な切り下げは、地公法で任用された嘱託から、個人業務委託に切り替えることで発生したもの。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると、107校に3人配置される労働者向けに実態を知らせる手紙を送付したところ、8人から問い合わせがあり、3人が組合結成で同意しました。公務公共一般と八王子労連による、本格的な組合活動が始まりました。▼労働者に立ちはだかったのは、労基法上の労働者でも、労組法上の労働者でもないとして団交拒否で対抗した八王子市教育委員会でした。たたかいの舞台は都労委へと移りますが、2011年4月、INAX及び新国立劇場に関わる最高裁判決が出されたことで、勝利を確信。2012年2月、都労委勝利命令を受け、新たな局面を切り開きました。その後、八王子市は中労委に不服申し立てを行いましたが、六ヵ月後和解を選択します。▼この二年半、平均年齢60歳超の八王子市学校施設解放員分会は、組合員44人で対象者の3分の1、結成時の15倍を組織し、猛反撃中です。市が組合を認めなければ、抗議のビラで訴え、勝利命令後は、命令に従い正常な労使関係確立をと、各会派に要請し議員多数の賛同を得、和解成立後は、一気に組合員を増やすなど、60歳超の組合員による反撃として、八王子労連全体を励ましています。伊澤明(八王子労連・労働相談センター所長)  



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部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)