■第112回 2013/6/15

   オルグの現場から 79
     親からの相談

 ◆港区は大企業の本社機構が多く存在し、お子さんのことが心配で遠くは大分や兵庫などから電話相談があります。相談の多くは「長時間労働」と「未払い残業」。事例を紹介します。◆19歳、麻布十番のレストランで働く方の親御さんから…息子さんが厨房で先輩などから暴力を振るわれケガ。「退職」を経営者に申し入れたが、アパートの敷金・礼金を経営者が立て替えており、その返済を迫られ、数日後に「退職に調印」させられる。使用者責任がある旨を伝え、直接使用者に会い話し合ったらどうかと助言。ところが親御さんの住まいは小笠原・父島。電話はそこからかけており、すぐには東京に行けないため相談したとのこと。小笠原は定期船が一週間毎。数日後には調印することになっていたため、本人と待ち合わせて経営者と交渉。先輩が暴力を振るったことを認め、敷金・礼金の返済なしで退職に。◆「仕事上のミス」を理由に三ヶ月近く休みなし。遅い時は深夜二時まで仕事をさせられた方の親御さんから…娘さんは勤続三年余りで寮住まい。お子さんとは携帯で連絡を取り合う状態。退職を申し出たが、ミスで生じた損害百〜二百万円位(経営者が主張)を払うなら認める、の一点張りで親御さんも経営者にせめて週一日の休みをと申し入れたが、本人がミスを認め自主的に働いていると休みを与えない、娘の体が心配との相談。状況を聞くと健康を害している可能性があり、「両極性障害」との診断。「出勤途中で足がすくみ職場に行けない」「もう限界」とのメールに有給休暇を取得させ、本人と初めて面談。親御さんや本人と経営者の認識が大きく異なっており、現在公的機関を通じて話し合い中です。(港区労連・橋孝)

すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)
部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)