■第103回 2012/8/15

   オルグの現場から 70
     大学での下請け

◆いまや大学でも、キャンパスの中に子会社をつくって、人材派遣から業務や行事などの下請けをさせているところがある。税金のかからない学校法人が直接雇用を減らし、営利を追及するのはいかがなものかと思う。◆しかし、そんな子会社の人材派遣部門の担当者が労働相談に訪れた。社員の一人が直接雇用を申し入れて、大学は20人近い派遣社員全員を直接雇用(期間雇用)に切り替えたので人材派遣部門がなくなる。したがって今後、大幅賃金カット等の攻撃が起こる可能性があるとの相談だった。◆彼はCU東京に加盟し、その動きがあった場合は対応することになった。その間、支援・動員など組合活動があれば何でもやりますよという積極的な発言をした。◆しかし、CU東京は「今はそういうことはできない」、今後組織を大きくして、行動する機能を持っていくということだった。◆彼はその後、大学への出向社員となって、現在も働いている。そして半年が過ぎたのだが、この7年間一度も昇級していない等不満があり、組合として団交をやりたいという申し出があった。◆支部に一緒にいってその相談をしたら、そういう正規の組合活動を取り組む余裕がない、専従が一人の上、支部では、現在、3件も事件を抱え、充分に支援が出来ないというだった。◆彼には、職場の中で組合員を増やし3人以上になれば、組合を公然化して交渉を自分たちできるようになるということで頑張ってもらうことなった。◆彼のように積極的な組合員は貴重である。彼を生かせるような個人加盟組織に早く成長してほしい。オルグをやっていて痛切に思う。
(東京地評労働相談専門員 深谷静雄)

すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)
部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)