■第89回 2011/05/15

   オルグの現場から 55
     頼れる「組合」目指して

◆◆今回の労働相談は印刷大手のD印刷から。九五年に子会社に入社したが、二年前に本体に吸収合併され、同時に係長から班長へ降格され基本給(役割習熟給)も減額された。◆本人の希望としては一方的な降給は生活に大きく影響するので困る、グループ会社への応援(通勤が困難な所)は断りたいというもの。◆労基法では就業規則等は労働者に周知が義務付けられているが、見たこともないという。◆子会社の時は時間外の収入を含めると一定の収入があったが、本社では残業をせず帰るように指示されて残業はゼロとなり、収入が大きく落ち込んだ。昨年、地方工場への応援を強要され体調を崩して四日程休んだ時に、連絡先も知らされず連絡できなかったため無断休にされ、六月と七月の給与からと夏季賞与、冬季賞与でも「事故控除」をされた。◆グループ長から他の関連会社への応援を強要されたが、たらい回しにされ、物のように扱われたので拒否した経緯や、色々な苦痛があって辞めたいと思った時期もあったが、家族もあり「絶対に自分から辞めてやるものか」という気持ちで頑張って来たという苦悩などが語られた。◆最近は直属の部長からD評価が続いたので1Aから2Aに降給するとの内示をうけたが、どういう評価がされているのか、何ら説明がないままいきなり降給された。解決のために労基署等に相談しているが、企業の体質が問われるのではないかという。◆この大手企業では労働組合が存在するが、「相談にいっても頼りにならない」と本人の弁で、正社員すらこのような様々な不利益を受けている。これらの問題解決ができる様に頼れる『組合』を目指したい。(


(全印総連・東京地連・東京地評オルグ 小原正幸)