■第83回 2010/10/15

        オルグの現場から 49
         パワーハラスメント

◆労働相談の窓口には今日の厳しい労働環境の中、解雇・賃金不払い・リストラなどと並んでパワーハラスメントに関する相談が多い。社長が社員に、上司が部下に、正社員が非正社員に対し職権を利用した暴言・暴行・嫌がらせ等行われ人権に関わる問題となっている。これが行き過ぎて心身不調となる場合もみられる。◆不動産会社に勤務。社長から業績不振で日々暴言、暴行を受け、長時間労働を強いられた上に賃金を切り下げられた。退職を申し出ると以前のミスの損害賠償請求をするといわれた。◆IT関連の企業に勤務。目標に達しなかったところ、今月末で辞めてもらうと言われた。上司からは同僚の前で仕事ができない、のろま等見せしめ的な暴言を吐かれ、悔しい気持ちで一杯である。◆アパレルに勤務。仲の良かった同僚が同業で独立、自分は関わっていないのに起業に手を貸したと疑われ、村八分にされた。毎日針の筵の上に座らされているような心地であり精神的に参っている。◆業績悪化で希望退職を募集している会社。上司から応募するよう勧められたが断った。ところがその後も毎日のように呼び出され「お前は能力がない、皆に嫌われている、ごくつぶし」などと応募を迫られ心身共に疲弊したため、あきらめて了解してしまった。  当センターでは対応策として被害状況をテープレコーダーに録るなど出来るだけ詳細に記録すること。また労組に加入し対応。公的な相談所に相談し仲介してもらう。必要に応じ弁護士の紹介をする。また身体的に不安があるなら無理をせず医師の診断を得て休業する。場合によっては退職等も選択肢の一つ等々事案に応じアドバイスしている。

(東京地評・東京相談センター 加藤日出男)