■第82回 2010/09/15

   オルグの現場から 48
  問題多い、長時間労働

◆「労働時間」に関する相談が多く、中でも長時間労働に関する相談は問題が多い。◆「勤務時間は9時〜17時、ところが19時前に帰社すると罵倒され暴言を浴びせられる、毎月100時間前後の残業を行っているが1万円の手当のみ」(中堅の製造業会社の営業)◆「一日の勤務時間は15時間以上、月150時間前後の残業、休憩もなく食事も車の中で食べるなどあまりに酷い実態のため一時期死にたいと思うようになった、一年前から精神科医に通院し精神安定剤を服用」(建築材料販売会社の営業)◆「夫は福祉施設に勤務、早朝に出勤し帰宅は午前一時過ぎ。上司に残業を減らすよう訴えたところ、能力不足といわれ、逆に残業が多いと査定で賞与に響くと言われ申請を控えた。夫はこの仕事が好きで長く続けたいという一方で辞めたい、死にたいというようになった、夫の身体が心配」(夫が福祉施設勤務の妻)◆現在の日本の法定労働時間は一日8時間週40時間である。また過労死認定基準に残業時間が発症前月100時間以上、また2〜6ヶ月の月平均80時間以上の残業を行っている場合、業務と疾患発祥の関連性が強いとされている。◆長時間労働だけでなく、パワーハラスメントなどもあり、心身不調に至ることが多い。当センターでは相談事例のような場合、大事に至る前に早急に職場から本人を切り離す必要があると判断し、年次有給休暇の取得や専門医への受診、休業等必要な措置をとることなどを勧めている。労組加入で、対処する等アドバイスする。◆残業手当不払対策はタイムカード、業務日誌など証拠書類の確保、また手帳等への記録を勧めている。 

(東京地評・東京相談センター 加藤日出男)


すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)
部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)