■第72回 2009/10/15

   オルグの現場から 38
     組合結成後が 大切

▼オルグとして一人、二人といった少人数の労働相談から出発し、労働組合の結成にまで結びつけられたときが最もうれしい。つい先日、九月二四日にもひとつの組合の結成にこぎつけた▼府中市とその周辺の民間企業のゴミ処理を業としている有限会社古川新興の労働者から労働組合づくりの相談を最初に受けたのが八月初旬。そこから組合員の組織化と学習、要求づくりの討議、新組合の役員体制と規約の制定検討などを急ピッチで進めた▼幸いなことに一族経営の会社役員には最後まで洩れなかった。組合員対象者四〇人の過半数をはるかに超える組合加入者を迎えて無事結成大会を成功させた。翌日、会社に組合結成通知と要求書をもって通告に行き、労働組合を認めることをはじめとする基本要求を認めさせ、最初の団体交渉日程を決めた▼しかし組合作りは、結成してからのほうが大事だ。通常企業経営者は、労働組合の結成によって自分たちの権益が侵される、何とかして組合を潰したいと考えるものだ。そこで、新組合に張り付いての指導・援助が重要になる。ここで手を抜くと取り返しがつかなくなる▼私自身、新結成した労働組合の援助と成長のための努力に手を抜いてしまい、社長の不当労働行為によって大事な組合を崩壊させてしまった苦い経験を持っている▼最近、「組合を作りたい」という労働相談が少しずつ増えている。不況を理由に労働条件を一方的に切り下げ、労働者をいとも簡単に解雇する経営者が多くなっている。こうした極端な労働者犠牲の状態が進行するもとで『最後は労働組合しかない』ことに多くの労働者が目覚めているように思うのは私だけだろうか。(

                       (三多摩労連、坂ノ下征稔)