■第64回 2009/02/15

 オルグの現場から 30
     労働組合の加入で解決と

 江東区労連には、年間80〜90件ほどの労働相談が寄せられます。大会の前に労働相談の傾向などを分析します。まず内容、解雇や雇止め、退職強要に関するものが統計を取ってから一位を占めています。続いて多いのがいやがらせ・いじめ・セクハラなどの人間関係のトラブルによるもので、だいたいメンタルヘルスを患うか、病気寸前の状態というケースがほとんどです。続いてどう解決していくかという道すじです。私たち労働相談員は、必ず「解決の道すじ」をしめすことが必要だと思います。それが公的機関への紹介であろうと、労働組合への加入であろうと、単なる労働法の中身などの相談で終ろうと。
▼ここ数年で大きく様変わりしたのは、「労働組合に加入して解決したい」という選択をした人が増えていることです。相談の三分の一は組合に加入してきます。「現在、職場で問題はないが、万が一のために組合に入りたい」と加入する人もいますが、多くは、労働相談で加入するや、翌日にもその会社に団体交渉を申し入れることがほとんどです。
▼解雇事例はほとんどの場合、職場が少人数、人間関係が悪化、メンタルなど、「もう職場に戻りたくない」という人が圧倒的多数ですから、金銭解決が多く、話し合いが決裂すれば、労働相談情報センターのあっせんや労働審判での解決になります。一方、賃下げなどの労働条件の不利益変更事例では、解決しても職場に残ったり、粘り強く交渉を続けながら職場の中で仲間を広げている人もおり、江東区労連への労働相談を経て加入する個人加入の労働組合(建交労東部江東一般)もわずか数名で発足し、結成から五年たった今百名近い仲間が加入しています。
                          (江東区労連 中村元)