■第52回 2007/12/15

 オルグの現場から Q
  相談センターから見える組織化の展望

八王子労連労働相談センターを立ち上げて二年五ヶ月。相談総件数三四三件のうち、組合加入者は十三人だけ、新しい組合づくりに成功していません▼藁にも縋る気持ちで訪れた労働者が、自分の要求や悩みが解決すると「有難うございました」「さようなら」となっている現状です。なんとかつなぎとめようと、自転車共済などの労働共済などを紹介するなどの努力はしていますが、思うに任せないのが現実です▼一方、労働相談に訪れて、要求実現し、悩みを解消できた労働者は、対象としている未組織労働者四八万人(八王子事務所管内)のわずか〇・一l。ごく一部の労働者に限られているのが現実です▼崖淵に立たされても、相談の術を見つけることが出来ず、日々悶々とした生活を送っている労働者がいかに多いことか。労働相談から見えてくる労働者の実態は、まさに氷山の一角です▼未組織労働者の組織化という、大きな視点から見ると相談センターは、労働者と労働組合との出会いをサポートする一手段。本格的な組織化は、地域労連が束になって解決すべき大きな課題として捉えることが、いま特に大事だと思います▼ローカルセンターや地域労連・地区労にとって、今求められている組織化の課題は、@未組織労働者の〇・一lにも満たない相談件数では、大きな組織化には、なかなか繋がらず限界があります。この相談件数を飛躍的に増やす取り組みが求められます。A全未組織労働者を視野に入れた、有効な宣伝・組織活動に、創意と工夫が必要です▼労働者の生活拠点に組織された地域労連・地区労ならではの、創意ある宣伝と工夫を凝らした組織化が今求められています。

                       (八王子労連労働相談センター伊澤 明)

すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)
部内資料:東京地評労働相談弁護団(報告書式等有)