■2007/04/15 第44回

  オルグの現場から I
    地域に支えられ、相談から組織化

 「相談の窓」今回からの五回は、東京労連選任オルグアンカー、全国一般東京・森治美さんです。

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 「パートも有給休暇をとれますよね」と、相談を受けたのが足立区のサンドイッチ工場で働くKさんでした。話を聞くと、「うちにはそんなもの(有給休暇)はない」と総務部長に追い返されたとのこと。職場は一〇〇人中九五名がパート。確かにそれまでは誰も有給休暇を取ったことがなく、休めばその分は無給になっていたのでした◆労働相談情報センターなどの行政を活用しKさんは有給休暇が取得できましたが、今度はKさんに対する報復として勤務を少なくし収入を減らすといういやがらせが始まりました◆Kさんをはじめパートさん達の様々な相談に乗っていたのが正社員であるSさん。パートだって権利がある、正社員と同じ扱いをされたい、という要求を実現しようと、正社員とパートが一緒に労働組合に加盟、Sさんを分会長に六名で分会を結成したのです◆職場がまとまってこられたのは、地元の頼れる存在として区労連が密着して活動を支えていたことが大きく影響しています。組織化には相談の段階から地域と単産が連携・協力することが不可欠であることを改めて痛感します◆公然化直後に分会長であるSさんの不当解雇が発生、現在東京地裁で係争中ですが、解雇争議中にも組合員を増やし現在二〇名を超える勢い。労災事故で職場を離れていた副分会長のHさんも二月から職場復帰◆職場から労働組合を排除しようとしていた会社の思惑は崩れつつあります。労働相談から誕生した分会が地域に支えられながら成長し続けています。

                    (東京労連選任オルグ 森治美)