■2006/12/15 第41回

  オルグの現場から F
     労基法違反で成り立つ゛便利゛

 青梅市に住んでいる女性から電話で相談がありました。相談内容は「主人が、車で配送の仕事を行なっているが、まったく休みが取れなく、体がもたない。何とかならないか」と◆ご本人(Fさん)と奥さんに会い、実態を聞いてびっくり。問題は休みが取れないことだけでなく、長時間労働で残業代がまったく支払われていないことなど法律違反だらけの仕事。昨年八月は一日の休みもない三一日勤務。こんな勤務のため疲労から交通事故を起こす事も。しかし修理費は個人負担◆仕事は配送車で自宅を午前一一時に出発し、午後二時に越谷市の会社に行き、荷積み後、千葉県のコンビニの配送センター数ヵ所に荷物を配送する仕事で最後が午前二時になるという一二時間におよぶ勤務。自宅に帰っても、車庫が確保できなかった時期は車の中で仮眠をして、又仕事に行くという勤務を強いられていたとのことです◆この会社の本社は茨城県大子町で、営業所は土浦市にあり、土浦のJMIU支部役員の協力を得ながら、交渉。会社は「残業代など支払っていたら事業はやっていけない」また「Fさんは請負だ」などと主張。昨年五月から八ヶ月間で一五〇万円を超える残業代支払いを拒否したため、労基署に申告。監督署も即、申告を認め、「車もガソリン代も会社もちで、請負とは認められない」と残業代支払い勧告しましたが、これも拒否◆そのため現在、東京地裁八王子支部で残業代未払いの訴訟を起こして係争中です◆コンビニがこのような過酷で労働基準法もない労働者の犠牲によって成り立っていることを考えると便利さを追い求めることの問題点を考えさせられる労働相談でした。

                     (東京労連専任オルグ 関口幸雄)