■2006/05/15 第34回

  首都圏青年ユニオン C
      無知からくるあきらめ

 編集プロダクションという出版社の編集作業を請け負う会社に勤めていた私に、その日は突然、訪れました。「きみはこの仕事むいてないから、辞めてくれないか?」社長からの突然の解雇通告でした。入社してからたった二ヶ月の出来事です◆大学を卒業してから就職活動をはじめ、ようやく決まった会社だったので、辞めたくはありませんでした。「今やっている仕事終わらせてから辞めてくれ」といわれたので、その仕事ぶりを見て考え直してくれないかと言いました。しかし、社長の態度は強硬で解雇の撤回はないと言われました。自分だけに都合の良い社長の言い分に強い憤りを感じましたが、その場は納得するフリをしました。それから、自分で法律を調べてみましたが、どう考えても解雇できるような理由ではないように思えました◆いろいろ友人にも相談しましたが、「裁判になれば時間がかかる、新しい仕事を探したほうがいい」という意見が多数でした。自分としてはうやむやにしたくはなかったので、何らかの対処をしたい、少なくとも専門の機関に相談だけはしようと考えていました。そのときに記者をしている友人から教えてもらったのが、青年ユニオンでした。その後、団交、就労闘争、都労委でのあっせんと相談から一ヶ月以内の早期での解決にいたりました◆正直、私もそうでしたが、自分のようなケースでは声を上げずに泣き寝入りするケースというのが非常に多いと思います。これは労働者の無知が原因であると思います。組合の存在や労働者の権利についての知識をもっと広めることが重要であるということを、今回の体験から強く感じました。

                         (豊島青年ユニオン準備会 根本隆史)