■2005/11/15 第29回

  さまざまなきっかけから相談が
     あらゆる所で仲間づくりを!

◆大手有名スーパーの肉売り場で働き、包丁で負傷したパート女性の相談です。人事担当者は労災申請の手続きをしてくれて、二週間の療養と休業で職場復帰したら、上司が聞こえよがしに、この職場でチョットくらいの怪我で休まれてはなあ等といい、同僚達にも、大した怪我ではないのにといい触らされていたそうです。本人はノイローゼとなり、退職したいとのことでした。◆これには、注意をしていても仕事には怪我が生ずる場合があり、そのための労災適用を否定するような言動は、上司本人の意思なのか、それとも店長や本社の考えで発言しているのかを問いただすように助言し、さらに、取れない有給休暇も申請していく事にしました。◆次は、大手情報会社に二五年勤めた管理職男性が、営業成績不振で減給と別職域への配転で心身が不調になり、六ヶ月経っても職場復帰できない事例です。病休中に上司は、本人に無断で医師を訪問し、本当に病気か、復調したのにズル休みをしていたのではと尋ね、本人には、会社指定の医師に掛かれと。これは医師選択の自由の侵害ですし、患者のプライバシーにかかわる問題です。これも、上司の行為は、会社の意思に基づくのか、心身の不調には会社の責任がないのかを、確かめることにしました。◆労災保険は、唯一労働者が掛け金を払わず、日本中の資本家が、採用時には能力と健康にOKを出した人に対し、万一の際に、共同して保険料を負担する保険です。仕事の密度が高まり、低賃金の上、休暇も取れない長時間労働の中、怪我や心身の不調が起きるのです。 本人と周りの適切機敏な対処が必要です。

 *すぐに役立つ元気の出る労働相談1問1答(冊子紹介)

            東京労働相談センター  窓口担当  前澤 檀