◆第17回 2004/10/15

    会社から「処分」受けた人の
          労働相談にどう対処するのか

◆労働相談の内容は様々です。最近、会社から処分を受けたとの相談が引き続いてありました。理由は、毎日の朝礼で発言の順番が来たA氏が、会社の安全管理対策が法的に不備で、何回も指摘しているのに改善しないことに触れ、会社の上司や役員の責任を問う旨の発言をしたことに、端を発したものです。発言が粗暴で、制止した上司に従わなかったとして、減給処分にされました。
◆B氏は、採用面接時に社長との直談判で月給三〇万円と決めた後、一週間後に、慣れない総務の仕事でミスし、社長の逆鱗に触れ、配転された経理事務について、不安があるので出来ないと言ったため、それなら、給料を半減するか、自分で退職届を出せと言われました。困ると言ったところ、それならクビだと言われたのです。雇用保険の離職理由も、勝手に辞めたと言われ、解雇予告など論外だとも言われたのです。
◆A氏は、それまでも一匹狼で会社に対してものを言い続けてきたため、労働組合も相談に乗ってくれず、同僚達も関わりを持つのが迷惑のようです。B氏のところに労働組合はなく、入社したてで人間関係もありません。また、仕事が出来ないのに、社長がなぜ採用したのか不思議だとの声も出ているようです。
◆チェックのポイントは、減額や退職勧奨は、行為との因果関係が釣り合っているかどうか。処分の規定はどうか。慣れない仕事への処理能力の評価と企業側の要請の関係に無理は無いかなどでしょう。しかし正論を嫌う社内の空気やワンマン支配の中で、冷静に第三者の声を聞く状況は見えず、裁判しかないのかとの相談です。さて、どうしますか。


               東京労働相談センター       前澤 檀