◆第192話(XII) 2019/4/15


銭湯

日銀近くの、この看板辺りに江戸初の銭湯が。
現在は工事中で看板もありません

 今月号より「東京の銭湯」をご紹介。今回はまず銭湯・入浴の歴史から。
 入浴の習慣は、6世紀に仏教とともに中国から渡来。布教の目的もあり、寺院にある浴堂が参拝者や庶民にも開放されました。江戸における最初の銭湯は、天正19(1591)年に伊勢与一が銭瓶橋(日本銀行辺りにあった)の近くに開業した店とされています。
 江戸時代に入って庶民が気軽に銭湯を利用できるようになりました。料金は大体8文(200円)程度で、幕末には約600軒。それまで主流だった蒸し風呂のほか、湯船につかる据え風呂も登場。明治にはさらに天井が高く、浴室と脱衣所が一体となった改良風呂が広まっていきました。
 さて、昔からある東京の銭湯は神社仏閣のような宮造り様式が定番。これは関東大震災の復興期に宮大工が人々を励まそうと作ったところ(粋ですね)、評判になり定着したとか。現在は全盛期の約4分の1の4千軒以下。その一方でスーパー銭湯は増えています。次号からは地域ごとに銭湯を巡っていきます。

<過去のおはなし>