◆第189話(XI) 2019/1/15


八王子宿

市が開かれた市守大鳥神社

 今回は日本橋より11里7町余り(約45q)、甲州街道のなかで最大の宿場町だった八王子宿をご紹介。
 八王子は江戸期以前、小田原北条氏の支配下にあり八王子城の城下町でした。豊臣秀吉に北条氏が滅ぼされた後、徳川家康が家臣の大久保長安に命じ、町づくりを開始。城下の住人を移動させ、国境の整備は旧武田家の家臣ら(八王子千人同心)に任せました。
 八王子宿の開設は寛永年間(1624〜44)の後半頃。東端の竹の鼻一里塚から宿場に入り、横山・八日市・八幡…と15もの宿場で構成。八王子宿は横山宿と八日市宿が中心で、本陣・脇本陣が置かれ、宿泊もその2宿のみ。また、伝馬役(人・物の無償輸送)をこれら2宿が引き受けた見返りに、市開催の特権(4のつく日は横山、8の日は八日市)が与えられました。そこで主に取引されたのが生糸や織物で、元禄年間(17世紀末)には上方まで名が知られるほどに。物流の結節点となった八王子は人口を増やし、幕末頃には1878軒・7387人と賑わいをみせました。

<過去のおはなし>