◆第155話(\) 2016/6/15
日本橋 (にほんばし)
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現在の橋名は最後の将軍慶喜が書いたもの。
かつて富士山、江戸城が見えた橋の上には首都高速が |
徳川家康が江戸に幕府を開いたのは1603年。同じ年に架けられたのが日本橋です。今回は五街道の起点、江戸一番の繁華街だった日本橋をご紹介します。
日本橋は木製の太鼓橋で何度も架けかえられましたが、1806年当時のものは全長約51m、幅約8m(実物模型は江戸東京博物館に)。架橋の翌年、東海道、中山道など五街道の起点になると、文字通り日本の中心に。すぐそばには船着場が作られ、江戸の内外から物資が運び込まれる陸上・水上両方の起点でした。
橋の北詰から東側は魚河岸(関東大震災後に築地移転)、南詰の西側には命令や規則を記した高札場、その向かいには罪人のさらし場。また、橋の南側にはお買物スポットが。呉服店や菓子、化粧品、書店、海苔、茶など扱うものは様々で、現在もこの辺りには老舗が多いですね。もちろん老舗だけでなく、屋台などもあり食の中心でもありました。そして近くには吉原、芝居町。人・物の行き来が多い、まさに江戸の繁華街だったのです。 |