◆第100話(Z) 2011/09/15

            江 戸 組 紐  (えど くみひも)

江戸組紐
  日本は世界でも珍しい紐の発達した国と言われています。現在では主に着物の帯締めや羽織紐に用いられていますが、結び方や紐の色等の配置等で身分や性別、吉凶を表すといいます。

組紐の歴史は飛鳥時代まで遡ります。平安時代は貴族の衣裳や冠に用い、優美で華美な技法が生まれ、戦国時代以後、武具として実用的で堅牢な技法が生み出されました。江戸時代には武士の生業の一つとなり、組めないと半人前と言われたそう。そして中期に町人文化が栄えると庶民にも広まり、帯や腰ひも、帯締めにも。度々幕府の奢侈禁止令が出されましたが、地味ながらも粋なワビサビの要素が加わりました。

現在の主要製造地は台東・杉並・北区。1982年には都の伝統工芸品指定を受けました。全て手作業で、生糸、絹糸または金糸、銀糸などを先染めしたのち、角台、丸台、綾竹台など七種類の組み台を用いて組みます。冠(ゆるぎ)組など数十種類の組み方があるそう(最盛期の明治中頃から昭和初期には約200種類)。

  一人の職人が一つの組み方だけを行うことも多いため、一代で終わってしまうことも。組目と渋い色使いが特徴です。