◆第93話(江戸東京野菜・X) 2011/02/15

          東 京 う ど  (とうきょう うど)

東京うど
 うどは数少ない日本原産の野菜で、平安時代の法典「延喜式」には既に登場。山うどと軟白うど(日をあてない)に大別でき、東京うどは後者。旬は二〜四月。白色でくせが少なく、シャキシャキとした歯ごたえが特徴。現在の主要生産地は立川市で、直売所で購入できます。酢味噌あえやきんぴらが定番料理。

 東京では江戸時代後期から栽培が始まり、一説には井荻村(現練馬・杉並区)の古屋岩衛門が尾張の栽培法を学び作り始めた、との説も。その後、吉祥寺を中心に、北多摩一帯に広まりました。野菜が不足する春先に出回るうどは江戸庶民待望の野菜だったとか。

 戦後は立川を中心に生産されており、農家は三〇戸ほど(立川市内)です。戦前は畑に溝を掘り、むしろで覆う岡伏せという方法で栽培されていましたが、戦後は、地下三〜四mの穴蔵(むろ)の中へ根株を植え付けて栽培する穴蔵軟化法が主流に。立川周辺の深く、粘土質で崩れにくい土壌はうど作りに最適で、養蚕農家から転身も多かったといいます。

  近年ではラーメン(オススメ)やお菓子も販売されています。試してみては。