◆第89話(江戸東京野菜・X) 2010/10/15

           奥多摩ワサビ  (おくたま わさび)

奥多摩ワサビ
  江戸時代から奥多摩町で栽培され、現在も三軒の農家が作り続けています。

  鈴木わさび農園、山城屋、千島山葵園で一年中購入可能。
  程良い香りと辛さの中にほんのりとした甘さがあり、葉や花は和え物やおひたし・天ぷら等、茎は薬味にと余すことなく食べられます。

  焼酎やアイスクリームなど、新たな商品の開発も盛んです。他の産地では川に湧き出る伏流水を利用することが多いのに対し、当地では標高300〜1000mの山の懐の沢で栽培されています。

江戸時代、幕府に献上していた奥多摩ワサビは換金作物としても扱われていたため、農家の方達の努力で優良品種が次々と生まれました。昭和40年代までは東京中央卸売市場での取扱高が静岡、長野についで第3位。最盛期には20haものワサビ田(どう)があったといいます。

しかし、近年では価格の安い外国産に押され苦戦を強いられているのに、加えて傾斜地での手作業という過酷な労働が後継者不足を増長しています。
  春のワサビ田では花が咲き乱れています。足を運んでみては。