◆第88話(江戸東京野菜・X) 2010/09/15

        本田ウリ  (ほんでん うり)

本田うり
  江戸時代、本田地域(現在の葛飾区立石一帯)で盛んに栽培されていたウリ。

  大きさはラグビーボール大、紡錘型で緑の縞模様が特徴。味は、淡くほんのりとした甘さです。熟すと銀白色になるため、真桑ウリの金マクワに対し、銀マクワと呼ばれています。

江戸時代中期以前から当地で栽培され、船に積んで江戸に運んでいたといいます。本所で獲れるウリと比べると大ぶりで格段においしいと評判に。日持ちも良いので良く売れたとか。江戸庶民が好んだ夏の水菓子(果物)でした。ちなみに三代将軍の家光も大好物だったようです。

しかし、関東大震災後、宅地化が進むと次々と消滅。種も入手できず、長らく幻の野菜といわれてきましたが、足立区の農家の方が自家用に細々と栽培していることが判明。現在では足立、小金井、小平の農家が庭先等で販売し、都心の料理店でも取り扱うところが出てきました。都内の農業高校でも研究栽培が始まっています。

ようやく復活の兆しが見えてきた本田ウリ。途絶えさせたくはないですね。