◆第84話(江戸東京野菜・X) 2010/05/15

                小 松 菜  (こまつな)

小松菜屋敷(香取神社の隣 個人宅見学可)
  元々は冬から初春が旬の野菜で、冬菜・うぐいす菜とも呼ばれていました。江戸川区の小松川地区が昔からの産地です。くせがないのでおひたし、雑煮など様々な料理に向いています。

原産地は南ヨーロッパの地中海沿岸部。中国を経て鎌倉時代に現在の江戸川区小松川地区に入ってきたと伝えられています。江戸の流行病はビタミン不足による脚気と夜盲症。真冬でも食べられる小松菜は貴重な野菜として重宝されました。ちなみに名付け親は、八代将軍の徳川吉宗との言い伝えがあります。鷹狩りに来た際、香取神社(中央4-5-23)の神主が澄まし汁を出したところ、おいしさに感動して地名をとって命名したといわれています。

現在では江戸時代から続く伝統小松菜の栽培はほとんどされていませんが、施設化や品種改良が進み、年中食べることができます。生産高は埼玉県に次ぐ全国二位、江戸川区が都内1位(H10調査)です。区では地域ぐるみの活動が活発となっており、直売会や自販機はもちろん、焼酎・うどん・アイスクリームなど様々な商品が開発されています。
               *小松菜屋敷(香取神社隣)現在は個人宅。見学可。