◆第80話 2010/01/10

          両 国 橋  (りょうごく ばし)

両 国 橋
  中央区東日本橋と墨田区両国を結び、隅田川に架かる橋です。現在の橋は一九三二年架橋。全長一六四.五m、幅二四m。歩道や欄干には両国国技館を意識して、相撲をモチーフにした装飾が施されています。

  千住大橋に続いて、隅田川二番目の架橋です。右岸の武蔵野国と対岸の下総国を結ぶ橋という意味で名付けられました。幕府は防備面から千住大橋以外の橋を認めていませんでしたが、一六五七年の明暦の大火(振袖火事)で多くの死傷者が出たため、老中酒井忠勝らの提言で架けられました。

  防災はもちろん、本所・深川方面の新幹道路を通し、江戸後期には見世物小屋や茶店などが集まる遊興地として栄えました。両国橋大花火(現隅田川花火大会)の開始もこの頃です。

  一八九七年の花火大会で観客の重みで欄干が崩れ、数十名が犠牲になる事故が起き、鉄橋に変わりました。その後、関東大震災の復興事業で架け替えられ、現在に至ります。二〇〇八年には都の歴史的建造物に選定されました。花火大会などでお出かけの際、橋の由来に想いを馳せるのもよいのではないでしょうか(菊)。