◆第77話 2009/10/15

            浅 草 橋  (あさくさ ばし)

浅草橋
  中央区日本橋馬喰町と台東区浅草橋を結び、神田川に架かる橋です。通称・江戸通りと呼ばれる国道六号線を通します。

  現在の橋は震災の復興橋梁で、一九三〇年に完成。全長三五.八メートル、幅三三メートルの鋼製アーチ橋です。江戸通り沿いに、人形店などの問屋が軒を連ねる一角に、ひっそりと佇んでいます。橋周辺に並び立つ船宿や屋形船は風情を感じさせますが、橋自体は極めてシンプルな造りです。

一見さえない橋ですが、現在でも幹線道路が通っているように、江戸時代初期から奥州街道に通じる交通の要衝でした。江戸城の外堀北側に面し、奥州・日光方面の玄関口だったため、警備上重要視され、江戸城三六見附(虎ノ門など)の一つとして、一六三八年頃に架けられた。

  旅人や浅草詣をする人、吉原通いの遊客などで賑わっていたようです。
明治に入ると、見附門の石を利用した石造アーチ橋、アーチ型鉄橋などの変遷を経て、現在に至ります。昔に思いを馳せながら屋形船で一杯、というのもたまにはいいのでは。 (菊)