◆第75話 2009/08/15

 板 橋   (いたばし)

板 橋
  板橋区にある石神井川に架かる橋です。
  旧中山道が川を渡る地点に架けられ、中山道の一番宿だった板橋宿の中宿と上宿との境をなし、川越街道の起点でもありました。

  地名の由来になったともいわれています。 現在の橋は、河川の改修工事に伴い一九七二年に架けられました。全長三二.三メートル、幅七.五メートルの鉄筋コンクリート造りです。

  橋面をわずかに弧状に反らせ、欄干を木目調にするなど往事の板橋を模した造りとなっています。

  歴史は古く、『平家物語』などに名前がみられ、平安時代にはすでに架けられていたと考えられています。

  架橋の場所など詳細は不明ですが、一六〇二年に街道整備が開始されたため、この時点で橋も整備されたようです。江戸時代の板橋は太鼓状の木製の橋で、各地の物資や文化が集積し、賑わいをみせていました。

近代に入ると交通手段の変化から、太鼓状の橋が平らに改修されていきます。木製の橋は一九二〇年のものが最後で、一九三二年には板橋区の誕生に合わせ初のコンクリート橋になり、その後 改修され現在の橋となりました (菊)