◆第67話 2008/11/15

稲荷塚古墳(いなりづか こふん)

稲荷塚古墳
  稲荷塚古墳(写真)は、七世紀前半の古墳で、崩れていて確認されていませんが、八角形墳と考えられる珍しいものです。

  全長38メートルの墳丘で、横穴式石室になっており、羨道、前室、玄室からなる全長約7.7メートルの部屋です。古墳は、川原石を積んだ塚ではなく、凝灰岩を加工した切石を組み合わせた精巧なつくりになっており、この地方の有力な首長のものと考えられています。

  墳頂には恋路稲荷神社の社殿が建てられています。多摩川の支流大栗川右岸の丘陵地帯にあります。稲荷塚古墳には、京王・小田急長山駅から徒歩20分ほどで和田団地脇の恋路原通りの右手にあります。

  また、この地域は多摩ニュータウンの一角で、開発によって発掘された遺跡・遺物を保存している「東京都埋蔵文化財センター」が多摩センター駅から徒歩5分のところにあります。併設の「縄文の村」は多摩丘陵の代表的な縄文遺跡として復元された竪穴式住居が縄文の森に囲まれて建っています。

  稲荷塚古墳から歩くのも楽しい。


(東京地評 永瀬 登)