◆第66話 2008/10/15

         瀬戸岡古墳(せとおか こふん)

瀬戸岡古墳
  多摩川流域の古墳をめぐってだいぶ上流に上がってきました。多摩川とその支流秋川との間に平井川が流れています。

  平井川の右岸が秋留台で瀬戸岡古墳群は平井川の段丘上に築かれた五〇基ほどの川原石を積んだ「竪穴式石室的横穴式石室」(写真)からなる群集墳です。大正十五年の発掘調査で発見され、その後数次の発掘調査が行なわれました。

  この古墳は、七世紀ころのものといわれており、当時このあたりは「小川牧」と呼ばれる武蔵国の官牧がありました。また、大石に覆われた古墳を地元の人たちは「神籠石」(かあごいし)と呼び、たたりがあると恐れていました。

  積石塚は、朝鮮の一部にある墳墓の形で、「日本書紀」では天智五年(六六五年)百済の男女を東国に住まわしたと記述されており、帰化人の墳墓といわれています。

  古墳には、秋川駅下車平井川に向かって真直ぐの大通りを二十分ほど歩いた神明神社の近くにあり、また上賀多地区は「東京都歴史環境保全地域」に指定されています。


(東京地評 永瀬 登)