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◆第62話 2008/06/15
狛江古墳群(こまえ こふんぐん)
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狛江古墳群 |
狛江と渡来人は切り離せません。狛江には、「狛江百塚」といわれ、七〇くらいの古墳が確認されています。
しかし、狛江を訪ればわかるように、都市化の波の中で、その古墳も数えるほどになっており、個人の家にひっそりと守られている状況です。狛江を代表する古墳は、亀塚古墳(写真・元和泉一丁目二一)で、帆立貝前方後円墳でしたが、現在はその前方部が一部、住宅街の一角に隠れるように残っています。
保存状況が良いのが、兜塚古墳(中和泉三丁目二三)です。亀塚古墳からは、銅鏡、金銅製毛彫飾板、馬具、鉄製武器など多数の副葬品が出土しました。
同じ鋳型の銅鏡が機内の古墳からも出土しており、機内の王権との深い結びつきや飾板には、キリン、竜、人物などが描かれ、高句麗の古墳壁画との関係も注目されました。
狛江駅前にある弁財天池は、野川に注ぐ、清水川の水源で、最も古い古墳も見つかっており、狛江の中心的な位置を占めています。
(東京地評 永瀬 登) |
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