◆第59話 2008/03/15

      野毛大塚古墳(のげおおつか)

野毛大塚古墳
  田園調布古墳群を多摩川の上流に向かうと野毛古墳群があります。谷沢川が国分寺崖線に切れ込んで浸食した等々力渓谷を跨いだ環八通り沿いの玉川野毛町公園にあるのが野毛大塚古墳(写真)です。

  古墳は、帆立貝型古墳で長さが六八bあります。
  墳丘は葺石に覆われ、埴輪に囲まれていました。墳丘部には四つの埋葬施設があり五世紀前半の古墳といわれています。埋葬品は、南武蔵の王にふさわしく、甲冑や刀剣などの武具や武器をはじめ土器や銅鏡などが出土しました。

  また、多くの石製模造品が出土しており、同時期に上野毛(群馬県)白石稲荷山古墳からも出土していることから、その関係が指摘されています。

  古墳は当時の状況を再現しており、ぜひ尋ねて欲しいものです。
  東急大井町線「等々力」駅下車し、等々力渓谷を見下ろす玉沢橋を渡ってすぐのところにあります。東急世田谷線「上町」にある世田谷区立郷土資料館で出土品を見ることが出来ます。

(東京地評 永瀬 登)