◆第58話 2008/02/15

亀 甲 山 古 墳(かめのこやま)

亀甲山古墳
  多摩川下流沿岸から上野毛にかけて荏原台古墳群があります。東急線「多摩川」駅を下車して多摩川沿いに散策コースが整備されています。

この古墳群最大のものが、亀甲山(かめのこやま)古墳です。亀甲山古墳は、前方後円墳で長さ107メートルあり、後円部南端部分が若干削られているものの原形を保っています。

4世紀後半に築造されたものと見られ、東京を代表する古墳として国史に指定されています。

日本書紀の「安閑記」の「武蔵国造の乱」には、武蔵国で、便主(おみ)と同族の小杵(おき)が国造の地位をめぐって争っており、小杵が上野毛(群馬県)の小熊(おぐま)に援助を求め、使主は朝廷に訴え、朝廷は、小杵を誅したと記しています。

荏原台古墳群の遺物は上野毛の遺物とよく似ており、上野毛の支配下に入ったことが伺えます。出土品は、多摩川台公園内にある展示室や大田区立郷土博物館(都営西馬込駅下車)で見ることが出来ます。

(東京地評 永瀬 登)

(東京地評 永瀬 登)