◆第54話 2007/10/15

          野 川 遺 跡

野川遺跡
 


東京にある旧石器遺跡の最後に、野川遺跡を尋ねました。野川は日立中央研究所内を源泉として国分寺崖線(はけ)に沿って崖線から湧き出る湧水を集めながら多摩川へと流れています(写真)。

野川遺跡は、都立野川公園の中にあり、野川の調布市側に沿って展開していました。小金井市側には「自然観察園」があり、崖線沿って湧出する湧水を見ることができます。

岩宿遺跡(1949年)の発見以降、旧石器の発見が続く中、遺跡の年代を決める石器群の編年研究の確立が求められていました。

野川遺跡は、野川の改修工事に伴った1970年の大規模な発掘で、積み重なった10の文化層が発見され、旧石器時代の変遷がわかる画期的なものでした。
残念なことは、野川遺跡の碑が見当たらず、野川公園に集う都民に、数万年前にこの地に人々が暮らしていたことを知らせることができないことです。野川遺跡には、武蔵小金井駅などからバスで。


(東京地評 永瀬 登)