◆第51話 2007/07/15

百人町3丁目西遺跡

出土物
 
いま、歴史教育がゆがめられ、教科書から旧石器と縄文時代の記述が削除されています。これは学習指導要領が、大和朝廷や神話を前面に出す歴史教育に変えたため、いきなり米作りからはじまることになってしまったからです。

これに対し、日本考古学協会は、旧石器・縄文の記述の復活を求めています。
これまでの貝塚への訪問で、縄文時代の人々の生活の豊かさを実感したと思いますが、縄文時代のすごさはこれだけではありません。縄文時代と旧石器時代を画するものは土器です。

現在、世界で最古の土器と見られているのは、青森県で発掘された1万6523年前(推定)の土器なのです。土器の誕生が、食料の煮炊きを可能にし、人類の進歩に大きな役割を果たしたことは言うまでもありません。

東京でも新宿区百人町三丁目西遺跡から1万2千年前の土器(写真)が発掘されています。
新宿歴史博物館(新宿区三栄町二二番地)で見ることができます。

(東京地評 永瀬 登)