◆第50話 2007/06/15

        中 里 貝 塚

中里貝塚
 
 貝塚めぐりも3回目になる。貝塚は縄文時代を代表する。大森貝塚は大田区、伊皿子貝塚は港区、そして北区へと海から離れてきた。

  いまから一万年前頃から最終氷期が終わり、縄文海進が起こり、東京湾が埼玉県の大宮周辺にも及んだ。6500年前頃が最も海進した。

  中里貝塚は、武蔵野台地の低地に広がる縄文中期〜晩期にかけた遺跡で、その特筆する特徴は、縄文時代の水産加工場といわれている。

  JR上中里駅を降り、京浜東北線をまたぐ陸橋を渡り線路沿いに田端駅方面にしばらく進むと、特別養護老人ホーム「上中里つつじ荘」の案内板があり、そこを左折したところにある「上中里二丁目広場」が遺跡跡である。

  四.五bに及ぶ、貝層と貝の身を熱処理する遺構が現れた。貝は、ハマグリとカキだけが集積し、熱処理されて、干し貝として石器の原料などと交換されたようだ。剥ぎ取った貝層(写真)は王子にある北区飛鳥山博物館に展示してある。


(東京地評 永瀬 登)