◆第49話(48話から東京の今昔V)2007/05/15

        伊皿子(いさらご)貝塚

貝塚断面の展示
 
 泉岳寺といえば赤穂浪士の墓で有名だが、都営三田線の泉岳寺駅を降りて泉岳寺の方向ではなく第一京浜国道を渡って、三菱東京UFJ銀行の脇を左折すると伊皿子坂に出る。

 そこを右折し伊皿子交差点を右に曲がってしばらく行くと右手に古びた塀に囲まれた三田台公園がある。この公園は遺跡公園で、伊皿子貝塚の断面を切り取った貝層が展示してある(写真)。

 伊皿子貝塚は、東京湾に面した高輪台にあり、公園の下に建っているNTTデータ三田ビルの建設に伴って大規模な発掘調査が行なわれ、明らかとなった。

 貝塚は、縄文時代後期(四千年前)の保存状態の良い大規模なもので貴重な遺跡となっている。

 この遺跡からは、縄文時代だけでなく弥生時代、古墳時代の住居跡など発掘されている。

 出土した土器などは、港郷土資料館に展示されている。資料館には、一六メートルにも及ぶ貝層断面が展示され圧巻である(JR田町駅近くの三田図書館四階にある)。

(東京地評 永瀬 登)