◆第46話 2007/02/15

目黒・行人坂

羅漢像建立は1780年代?
  江戸三大火災と呼ばれているのは、
「振り袖火事(明暦の大火)」
「行人坂の大火」「車坂の大火」である。

その「行人坂大火」(1772)の火元は、JR目黒駅から雅叙園へ向かう急な坂(行人坂)の中ほどにある「大円寺」(目黒駅から、歩三分)。

江戸時代初期、山形県は「出羽三山」の一つ・湯殿山の行者(行人)が切り開いた坂ということから「行人坂」の名がついた。

大円寺には、大火の死者(4700人余)を供養する五百羅漢像が並んでおり、大仏とともに目を奪う。
境内に「行人坂敷石造供養碑」があり、急坂悪路に難渋する人々のために、念仏行者たちが浄財を募って石敷きの道にした、と記されている。

元禄16年(1703)と彫られた高僧こそ、「八百屋お七」の恋人・吉三の後年の姿だと説明されているのを見て、まばたきを忘れそうになった。
ぜひ、『今昔』の記事に書きたい話ではあるが、はたして…?と悩みつつ急な坂を登ったことである。

(元全信労芝信従組 福田克己)