◆第37話 2006/05/15

         日本橋 魚河岸

昔にぎわった魚河岸跡
 
 鮨、天麩羅、そば、鰻蒲焼を「江戸の4大ファースト・フード」と呼ぶ。

 1590年8月、徳川家康が江戸入りしてから、この町は急速にふくれあがって、150年後には100万人を超えた。そこに流れ込んだ人々は、大名に従って入った武士50万人、仕事を求めて各地から来た町人が50万人。しかも圧倒的に若い男性が多く、男は女の1・5倍と推定される。

 当然、配偶者を持ち得ない男性の数は、人口の3分の1を占めた。

 こうした商人や職人を相手に食べ物商売が、かつて例を見ないほどに発展。その代表格が「4大ファースト・フード」である。

 食べ物商売の初めに登場する「振売(ふりうり)」は商品を天秤棒にぶら下げて売り歩く方法。さらに屋台、小屋掛け、見世(店)などが出現する。

 江戸前の海や川の魚が、「日本橋魚河岸」に集められ、江戸の胃袋となった。橋の北詰に碑が残る。


(元全信労芝信従組 福田克己)