◆第28話 2005/08/15

         江戸無血開城

「江戸開城」がここで決まった
 官軍が江戸城にせまり、総攻撃に移ろうとしていた慶応4(1868)年3月、徳川側勝海舟が、薩摩藩蔵屋敷を訪ね、東征軍参謀西郷隆盛と会談した。

 この会談によって東征軍の総攻撃は中止となり、江戸城の「無血開城」が実現した。

 JR田町駅を三田側に降りて、森永ビルを右へ曲がって一分ほどの所に、「会見の地」の碑が建つ。
 実はこれより四年前、二人は大阪で会い率直に語り合っている。勝は幕府軍艦奉行、西郷は長州征討軍の参謀であった。

 西郷はこの会談で「勝先生をひどく惚れ申し候」と大久保利通に書き送っている。「実におどろき入り候人物にて…どれだけか知略の有やら知れぬあんばいに見受け候」といった調子である。この時、勝は西郷に暗に倒幕をすすめた、と書く本もある。

 大阪での二人の出会いが「江戸城無血開城」につながった。歴史の神様も味なことをやるものだ。

                            (全信労芝信従組 福田克巳)