◆第22話 2005/02/15

       「湯島・天神社


NHKが録画中(手前)だった
 「湯島天満宮は、かの太田道灌が江戸城の在ったころ、夢の中で菅原道真の霊に謁見したのに感じて、ただちに城外の北方に祠堂をいとなみ…梅の木を数百も植えたのが、その起りといいつたえられる」(池波正太郎『剣客商売』)。

 地下鉄「湯島」駅から3分ほど。急な「男坂」を登りつめると立派な社殿に出会う。早咲きの白梅と、ギッシリおり重なって下げられた「合格祈願」の絵馬が、いかにも「学問の神様」の御座所を思わせる。

 1枚の絵馬に6校もの名を書いたものもあれば、20人もが名を連ねたものもある。「いいかげんにせんかッ」と道真公が湯気を立てないか、とヨソごとながら心配になった。

 ここは幕府公認の「富くじ」(境内の喜見院)で名高いうえ、かの「エレキテル」の平賀源内が、3年ほど博覧会を開いた所でもある。

 『剣客商売』の主人公・秋山小兵衛や平賀源内が生きた時代、江戸は一番の輝きを発していた。
                            (全信労芝信従組 福田克巳)