◆第12話2004/04/15  「つつじの根津神社


 「根津権現社は千何百年も昔、日本武尊の東征の際に、勝利を祈願して千駄木に創建されたなどという歴史を、江戸の人々はほとんど知っていない。

 せいぜいが、太田道灌が社殿を再建したあたりからで、大半は五代将軍綱吉がその後継者と決めた甲府宰相綱豊の産土神(うぶすながみ)だというので、社領五百石と共に華麗な社殿を寄進したのが根津権現社のはじまりだと思っている」(平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳』)

 こんなに引用したら”盗作”と言われても仕方がない。お仕置きは覚悟のうえである。

 異常な暖冬が花々の開花を早めてしまった。おかげで、来月訪ねる予定だった根津神社(現在名)を四月初めに訪ねることになったのである。

 根津神社はツツジの名所。きらびやかな社殿をつつむように三千株のツツジが咲き誇るのは四月中旬から五月上旬のこと。四月一日、花は始まっていた。神社のいわれは冒頭引用のとおりである。
                            (全信労芝信従組 福田克巳)